【どん底逆転職エピソード Vol.2】コロナ直撃、店舗閉店、第一子誕生……アルバイト入社から管理職まで登り詰めたマインドセット

どん底から逆転するような転職・キャリアアップをした経験を持つ方にインタビューし、そのエピソードを語っていただく『どん底逆転職エピソード』。

今回は、コロナ禍による店舗閉店で未来が見えないどん底な状態から転職し、アルバイトで入社するものの管理職まで登り詰めたT.S.さんのサクセスストーリーをお伺いしました。

この記事を読めば、キャリアアップに必要なマインドセットがわかります。

全社会人必見です。

コロナ禍による店舗閉店…未来が見えないどん底時代に転職を決意

大学卒業後、某CDショップに新卒で入社しました。

接客、品出しなどの通常業務だけでなく、店長として店舗運営全般に携わっていました。

その後、インターネット広告業界に転職しアルバイト入社から管理職まで昇進することができました。

ちょうど2020年のコロナ禍の直撃を受けて売上が激減し、最終的には閉店に追い込まれる事態となったことがきっかけです。

また、ちょうど妻が一人目の子どもを妊娠していたこともあり、未来が見えない状況で「このままこの会社にいてもいいのだろうか」と自問自答する日々が続いていました。

その中で転職を考えていたのですが、飲食や小売業などの接客業はコロナ禍ということもありどこも厳しい状況。

別の業界で探すしかないと決意し、未経験ながらも興味のあったインターネット広告系への転職を決断しました。

未経験からインターネット広告業に転職するもアルバイトとして採用・第一子誕生

CDショップでの業務の中で、POP作成など店舗マーケティング全般にも携わっていたことがきっかけです。

POP（Point Of Purchase）
売り場に設置されている広告や展示物のこと

リアル店舗のマーケティングの経験はインターネット広告でも通ずるところがあると思い、未経験でしたが、この経験を糧にすればやっていけるのではないかと。

コロナ禍ということもあり社会全体で求人が減っていたということ、リモート面接などの今までに経験したことがないことへの対応が大変でしたね。

また、その中での未経験採用はどの企業も採用に慎重になっていました。

正直、かなり苦労しました。

ようやく採用をいただけた会社が現在の会社ですが、残念ながら正社員としての入社は叶わず、アルバイトでの入社となりました。

ちょうど入社のタイミングで第一子が誕生したんです。

アルバイト入社で、入社当初の手取りは約12万円ぐらいで不安ではありましたが、選り好みしていられず「ここで何が何でも這い上がってやろう」という強いマインドしかなかったですね。

アルバイト入社3ヶ月で正社員登用していただき、入社半年後にはチームリーダーに昇格することができました。

妻と子どもを養っていかないといけないわけですから、入社後も他の転職先を探すことは一切考えなかったです。

現在では前職年収の約3倍まで増やせましたし、キャリアも積むことができました。

当時の自分には「アルバイトでも入社した選択は間違ってなかったぞ！」といってあげたいです。

• 大学卒業後、某CDショップに新卒で入社
• コロナ禍の直撃を受けて売上が激減、
  最終的には閉店に追い込まれる事態
• リアル店舗のマーケティング経験を
  別業種でも活かせるのではと思い至る
• 未経験で広告業に転職成功するも
  アルバイト採用で手取り月12万円
• 第一子誕生
  家族を養うためにここで這い上がる決意
• 入社3ヶ月で正社員登用
  入社半年後にはチームリーダーに昇格
• ＼強いマインドがキャリアを切り開く原動力に！／
• 課長（管理職）に昇進
  現在では前職年収の約3倍

アルバイトからチームリーダー・管理職へ。キャリアを切り拓いたマインドセット

入社当初から、最も大切にしてきたのは「素直さ」と「吸収する姿勢」です。

未経験で入社していることもあり、業界的にはわからないことだらけで今でも日々勉強することだらけです。

「絶対にNOと言わない」と決め、指示されたことは全て実行するようにしていました。

チームリーダーに昇格してから、特に注力したことは「売上数字の意識」と「実績作り」です。

リーダーでは約10人程度のメンバーをマネジメントしていましたが、役割を与えられている以上、責任感を何よりも強く意識していました。

幸い、前職での店舗マネジメント経験がありましたので、マネジメント面に関しては大きな不安はありませんでしたね。

その後、課長に昇進して管理職の道を歩むことになるのですが、前職の経験は今でも活きています。

管理職昇進で直面したキャパシティオーバーとそれ乗り越えられた要因

やはり管理する人数と責任の範囲が増えたことでしょうか。

リーダー時代は自分のチームだけだったのが、課長になると複数チームの管理をすることなります。

最大で30人ものメンバーのマネジメントをしていました。

また数値目標についても、複数チームの目標を達成させて課の目標達成に向けて動かないといけません。

最初は慣れるまで大変でしたね。

昇格当初は上から降りてくる業務をさばくことに精一杯で、管理業務に時間を割く余裕がなかったほどキャパオーバーを感じることもありました。

そのため、自分ですべて考えていると物理的に時間が足りなくなるわけです。

この頃は、各チームリーダーやメンバーの声を「聞く力」を重視していました。

個性豊かで優秀なメンバーが多かったため、彼らの意見を丁寧に聞いたうえで最終的な施策の方針を決断していましたね。

どん底から大逆転の成果を成し遂げられたのは徹底したトライアンドエラー

一年の中で上期は達成率が20%と低迷していた時期がありましたが、下期で猛烈に巻き返し、最終的に通期達成率120%を成し遂げたことです。

まさしくどん底から大逆転を遂げたわけです。

この頃は部全体で初の月間一億円の粗利も達成するなど、大きな実績に貢献することができました。

最後まで諦めずに、ずっとトライアンドエラーを繰り返したことです。

仮説を立てて実行、成功しても失敗してもその理由・要因に対して更に仮説を立てて実行……本当に泥臭くその繰り返しでした。

意地・執念・根性でしたね。

後から聞いた話では、当時の課員からは「あの時は正直嫌いだった」と言われることもありました。

面と向かって直接言われるぐらいなので、今は嫌われていないと信じたいです(笑)

泥臭くやり続けて、見事大逆転の達成まで持っていってくれた課員には感謝しかありません。

未経験から新しい世界に飛び込む方へ

第一に「何でもいいからまずはやってみる」という積極的な行動です。

考えるだけでなく、実際に手を動かして始めてみないとスタートラインに立てません。

未経験入社の場合は、「世間で言われている正解」などは一旦置いておいて、その会社の先輩から素直に吸収する姿勢は大事です。

世間一般にいわれていることが間違いとまではいいませんが、何事にもどんな場合でも当てはまる正解というものはなく、先輩がしていること・指示・指導も過去の積み重ねに基づいている場合が多いからです。

一般論との比較と効果検証は、素直に吸収してからでも遅くはありません。

あとは、成長スピードは各々のスピードでいいですが、必死さと貪欲さと改善意欲は持ち続けてください。

それさえあれば、結果はついてきます。